課題
これまで自社倉庫では、属人化した運用が常態化しており、 紙やExcelを中心としたアナログ管理が行われていた。 事業拡大に伴い出荷量が増加する中で、特に繁忙期(クリスマスやバレンタインシーズン等)に 対応可能な業務体制への見直しや、DX化の必要性が高まっていた。
一方で現場では、従来の業務プロセスでも大きな問題はないとの認識が強く、 マンパワーによる対応で業務を維持している状況であった。 また、本社と倉庫の物理的な距離もあり、経営層の意図や方針が現場に十分に伝わらず、 倉庫側からは一定の反発が生じていた。
取組
本プロジェクトは、現場からの強い抵抗感がある中でスタートした。 倉庫現場では「改善の必要はない」という意識が根強く、 外部コンサルタントへの不信感や、従来のやり方で問題ないという空気が障壁となっていた。
そこでまず、現場に深く入り込むアプローチを採用した。 倉庫に継続的に通い、現場スタッフと同じ業務を実際に行いながら、 日々の課題や悩みを体感的に理解。その過程で、約50名のスタッフとの信頼関係を構築していった。
そのうえで、現状業務の棚卸しを行い、改善余地のある業務を特定。 目指すべき業務のあるべき姿を現実的に設計し、最適な形でWMS(倉庫管理システム)を導入した。 結果として、現場と一体となりながら業務改善と成果創出を実現した。
PROJECT FLOW
アウェイからのスタート
「改善なんて必要ない」——現場からの強い抵抗感の中、プロジェクトがスタート。 外部コンサルへの不信感と「今のやり方で問題ない」という現場の空気が、 最初の大きな壁となった。
- 外部コンサルへの不信感
- 「現状維持で問題ない」という現場意識
- 本社〜倉庫間の物理的・心理的距離
現場に入り込む
倉庫に継続的に通い、現場スタッフと同じ作業を共にこなしながら リアルな課題感・悩みを肌で理解。約50名のスタッフとの信頼関係を 日々の業務を通じて地道に積み上げた。
- 毎日の倉庫常駐・現場作業への参加
- 約50名との個別対話による課題収集
- 現状業務の棚卸しと改善余地の特定
共に成果を実現
あるべき業務の最適解を現場と共に導き出し、WMS(倉庫管理システム)を導入。 現場が「自分たちで決めたやり方」として受け入れたことで、 定着と継続的な改善サイクルが生まれた。
- 現場主体でのあるべき業務フロー策定
- WMS導入・業務プロセス標準化
- 本社・倉庫が一体となった組織基盤の確立
効果
品質区分管理の可視化や業務プロセスの標準化を通じて、 SCM最適化および販売戦略高度化に向けた基盤を構築。 加えて、本社と倉庫が一体となったプロジェクト推進により、 部門間の連携体制を強化し、継続的な業務改善が可能な組織基盤を確立した。
あわせて、以下の定量的成果も創出した。
- 出荷処理能力の向上(2人/日相当)
- 期限管理業務の効率化(約7時間/月削減)
- 輸送費の削減(年間約40万円)